歯を磨いた時間を覚えていますか
朝、歯を磨いているはずなのに、頭の中では昨日の会話や、今日の予定を何度もたどっている。
手は動いていたけれど、その時間にどんな感覚があったかは、ほとんど覚えていない。
そんな身近な場面から、並木良和さんの、意識的に生きるという教えを考えられます。
2023年1月13日の公式メッセージで、並木さんは、人生を極めることを、完璧な人間になることとは区別して説明しています。
そこで例として挙げているのが歯磨きで、自分がしている行動に意識を伴わせるという内容です。
今に戻る入口を、特別な場所や静かな部屋だけに探さなくてもよいのですね。
いつも行う動作に、今、自分が何をしているかという気づきを添える。
それなら、日常から離れずに、この教えへ触れることができます。
丁寧さを、完璧な監視に変えない
意識を向けると聞くと、全ての動きを細かく確認しなくてはいけない気がするかもしれません。
けれども並木さんは、この発信で、神経質になったり深刻になったりする必要はないとも伝えています。
その点を外すと、今を生きるための教えが、自分の注意力を監視する課題になってしまいます。
例えば、歯磨きの途中で考え事に気づいたら、また考えていたと分かった、その瞬間を入口にできます。
1度も気がそれなかったかどうかを採点するより、今していることを思い出す余地があるかを見ます。
ここで扱うのは歯の磨き方や健康効果ではなく、行動へ意識を向けるという教えの受け止め方です。
動作を必要以上にゆっくりしたり、時間を長くしたりしなければならない、という説明でもありません。
いつもの行動の中で、自分の注意がどこに向いていたかを知る。
まずはその違いを、負担を増やさずに確かめていけそうです。
並木さんの説明では、慣れた行動が取り上げられています。
新しいことをする時だけ意識的になればよい、という方向ではありません。
初めて使う道具なら自然に手元を見るのに、毎日使うものは、扱っている間に別のことを考えている。
その違いに気づくと、日常に学びの機会がないのではなく、慣れた時間を通り過ぎていたのかもしれない、と考えられます。
だからといって、毎朝同じ発見を得る必要はありません。
今日は途中で気づいた、昨日は全く気づかなかったと分かることも、自分がどんなふうに時間を過ごしていたかを知る入口です。
理想の集中力へ自分を合わせるより、今の行動とのつながりを確かめる感覚で触れられます。
予定を考える時間も選べる
今に意識を向けることは、未来の準備をしないこととは違います。
買い物の予定を考えたり、約束の時間を確認したりすることは、実際の生活に必要です。
ただ、考えたいことを考える時間と、目の前のことをしている時間が、いつも混ざってしまうと、何をしていても終わった感じが薄くなることがあります。
そこで、並木さんの歯磨きの例を、他の日常場面にも重ねてみます。
例えば、お茶を用意している時、まだ起きていない会話を想像していたと気づいたなら、今はカップへお湯を注いでいる、と目の前の行動へ注意を戻せます。
これは新しい公式ワークの紹介ではなく、公開されている説明から考えた日常の一例です。
お茶の後に予定を確認するつもりなら、その時には予定へ意識を向けられます。
いつも何も考えない人になるという目標を置く必要はありません。
むしろ、自分が今どこへ注意を向けているかが分かると、考える内容や時間を選び直しやすくなります。
並木さんは、このような意識的な在り方を、今この瞬間に存在することとつなげています。
その先の豊かさや空間に関する説明には、本人のスピリチュアルな世界観が含まれています。
日常の動作に注意を向ければ特定の願いが必ずかなう、という保証として受け取る必要はありません。
まず自分で触れられるのは、いつも通りの動作にも、注意を向けている時と別のことを考えている時があるという違いです。
そこを自分の生活で確かめると、今ここという言葉が、遠い理念だけではなくなります。
忙しい朝に長い時間を用意できなくても、今日使っているコップ、今履こうとしている靴、手にしたタオルに気づく瞬間はあります。
暮らしに新しい予定を増やす前に、すでにある動作へ目を向ける。
その身近さが、この教えを続けて考える入口になります。
本日のまとめ
歯磨きの間に考え事をしていたと分かっても、それだけで失敗にはなりません。
今、自分は何をしていたのかを思い出せたところから、目の前の行動へ戻れます。
並木さんの説明にある丁寧さは、神経質に完璧を目指すこととは違うものでした。
明日の朝は、新しい習慣をたくさん足す前に、いつもする動作を1つ選んでみてください。
慣れた行動にも意識を伴わせるという意味を、自分の暮らしの中で考えられます。
参考:並木良和さん公式メッセージ(公開日:2023年1月13日)。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。