<並木良和さんkindle本>

スピリチュアル

病気が教えてくれる魂のメッセージ☆頑張らない生き方【並木良和】

軽やかに生きる「風の時代」の価値観

並木良和さんによると、これからの時代は「頑張る」とか「一生懸命にやる」という考え方から、どんどん離れていく時代だと言われています。

「風の時代」と呼ばれる今は、軽やかで、スムーズで、シンプルな在り方が大切なベースになります。

そして、その価値観を反映した生き方へと、自分をシフトさせていくことが必要です。

たとえば、誰かが何かを達成したとき、「よく頑張ったね」と言う代わりに、「よくやってるね」と言うのもいいでしょう。

「頑張る」という言葉には、どこか無理をして力を入れているようなエネルギーが含まれています。

一方、「よくやってるね」と言われると、自然な努力や積み重ねを評価している感じがして、より心地よいものです。

そもそも、「頑張る」というのはエネルギー的には“強いる”ということに近いものがあります。

本当はやりたくないのに、やらなければならないからやっている。

そのようなときに「頑張っている」と言うのです。

だからこそ、自分が今していることが本当に魂が喜ぶことなのかどうか、改めて見直してみることが大事だと並木さんは語ります。

魂が喜ぶ行動は「頑張り」ではない

人間として生きていれば、やるべきことはたくさんあります。

「今これをやらなくちゃ」と思うことも当然あるでしょう。

でも、もしあなたが魂の本来の道を歩んでいるのなら、それらの行動は“頑張り”ではなく、“やりたくてやっていること”であるはずです。

周囲から見れば「努力してるね」「頑張ってるね」と見えるかもしれませんが、本人にとっては「やらされている」感覚ではありません。

心からやりたいからやっている、行きたい方向だから進んでいる、そんな自然な感覚があるのです。

だからこそ、今の自分が「頑張っている」「無理をしている」「我慢している」と感じているのなら、その行動が本当に自分のためのものかどうかを、今一度問い直してみる価値があります。

あなたの人生は、あなたのものです。

誰かに強いられて生きる必要なんて、本来どこにもないはずなのです。

「頑張る」という言葉の裏にある“我を張る”というエネルギー。

その“我”が、本当の幸せから遠ざけてしまうこともあります。

本当は魂が「そっちじゃないよ」と教えてくれているのに、「これでいいの!」と我を張る。

それが「頑張る」という姿の本質なのかもしれません。

言葉の力が人生を変える──「ガン」を「ポン」に

ここで一つ、象徴的な例として並木さんが語るのが「ガン」という言葉です。

この言葉を聞いただけで、多くの人は「死」を連想します。

たしかに、医学は進歩し、治る病気になりつつあるとはいえ、今なおその言葉には強い恐れがついて回ります。

でも、その「ガン」という言葉自体が持つエネルギーを変えてしまったらどうでしょう。

たとえば、ガンを「ポン」に置き換えてみる。

「あなたはポンを患っています」と言われたら、少し可笑しくて軽やかな気分になりませんか?

言葉の持つ波動、イメージというのは、それほどに強い影響力があります。

「ガン=死」「私はダメだ」と思ってしまうと、自分の心が自分を追い詰めてしまう。

結果として、魂の道からどんどん逸れてしまうのです。

でも、「これは気づきのチャンスだ」と捉えることで、自分の生き方や方向性を見直すきっかけになる。

それが本当の意味での“奇跡”の始まりなのだと、並木さんは言います。

現実に、多くの人が病気を通して生き方を変え、魂の道へと戻っていく。

それは決して特別なことではありません。

「逃げ」ではなく「一時退避」という選択もある

今、人生がうまくいかなくなった、急に壁にぶつかった、そう感じる人は少なくないでしょう。

でもそれは、実は次のステージへと進むための“促し”であり、魂からの「ステップアップしなさい」というメッセージなのです。

そのタイミングで、「頑張り続ける」ことが正解とは限りません。

限界まで耐えるのではなく、「一時退避する」という選択をしてもいいのです。

一度立ち止まり、自分を見つめ直す。

そして、体制を立て直してから再び進み出す。

その方が、むしろスムーズにステージを上がることができるでしょう。

そしてその一時退避の中で、「これ、本当に自分のやりたいことだったのかな?」と気づくこともあります。

「違う道だった」とわかったなら、軽やかに方向転換すればいいだけのこと。

人生において“間違えた道”なんて存在しません。

どんな経験も、気づきへと至るための過程です。

だから、いま大変な状況にいる人も、どうか思い出してほしいのです。

「頑張る」ことが美徳とされていた時代は終わったということを。

これからは、いかに自分らしく、自然体で、喜びに満ちた道を選んでいくか。

そのために「風の時代」があるのだと、並木さんは優しく教えてくれています。